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音楽はじめのいっぽ♪【3】トロンボーン奏者 塚本修也さん
浜松で音楽に携わる人に、ご自身の体験や子育て世代へのアドバイスについてお答えいただく「音楽はじめのいっぽ♪」シリーズ。第3回は、トロンボーン奏者、そして吹奏楽指導や「校歌整備プロジェクト」で子どもたちと関わりながら音楽活動を続ける塚本修也さんです。
Q1.ご自身の子どもの頃、音楽はどんな存在でしたか?
とにかくたくさん聴いていたので、身近な存在でしたね。名曲アルバムみたいなクラシック大全集のレコードが家にあり、「これかけて」と母に毎日ねだっていたかな。聴くことから次は音を出してみたい気持ちになって、小学生の頃から電子オルガン教室に通ったり、金管バンド部に入ったりしました。
それから、生のコンサートを聴きに行くのも好きでしたね。浜松市民会館に。地元の一般バンドから国内や海外のオーケストラ、西城秀樹のライブまで!舞台での生演奏の臨場感が大好きでした。アンコールのYMCA、衝撃的だったな~。その後、中学生の頃から次第にプロとして演奏することに憧れましたね。西城秀樹、、いや、オーケストラの中で。
高校を卒業するまでに、国内外のほとんどの有名オーケストラをコンサートホールで聴きまくりました。いつかは僕もあーやって舞台に立って拍手をもらいたいなぁと思いながら。
Q2.音楽が子どもに与える影響はどんなことだと思いますか?

浅田真央さんや池江璃花子さんは、スケートや水泳に出会ったから日本を代表する素晴らしい選手となりました。まずは出会うことが大切ですね。子どもが音楽に出会ったら、歌い出すのか、踊り出すのか、弾き始めるのか、その子の感情の表現が始まります。新しいコミュニケーションも広がっていきます。考えただけでもワクワクしますね。
その環境を与えたり作ったりするのは、大人だと思います。そして、大好きなことを一つでもずっと続けていると、何だかいいことがたくさんあります。私もトロンボーンを演奏することだけは諦めなかったから、今があります。さらに音楽にはメロディ、リズム、ハーモニーの3つの要素があり、メロディからは美しさ、リズムからは躍動感、ハーモニーからは調和性が養われますよ。
Q3.これから子どもに音楽体験をさせたいというパパママにアドバイスはありますか?
音楽にもいろんなジャンルがあります。まずはお子さんにいっぱい聴かせたり見せたり体感させたりしてください。きっと何か反応します。それがその子の素直な表現ですね。表現の一つの方法として音楽があるのです。
音楽は文字通り音を楽しむことですが、“楽”は“らく”とも読みます。音楽をするには最初から“らく”をしていては楽しめません。もし続けるとなれば、やっぱりある程度のトレーニングが必要です。スポーツの世界でも同じですね。努力の先に“らく”があり、それから本当に楽しめるんじゃないかな。努力も才能だと思うんです。それが大好きなことだったら、きっと続けられると思います。そのためには、魅力を見つけさせて大好きになるのが一番です。
幸い浜松は音楽の街で、全国、いや世界的に見ても素晴らしい環境にあり、情報もたくさんあります。そして何より音楽を楽しむのには、共感し合う仲間が必要なんです。だから人とのつながりがとっても大切です。
そう、いま音楽の扉はたくさんあります。あとは勇気を出してノックをして開けるだけです!きっと子どもにとってもパパもママにとっても、見たこともない素敵な世界が待っていますよ。
若いうちは~、やりたいこと~、何でもできるの~さ~♪
塚本修也さん プロフィール
日本トロンボーン協会理事
浜松トロンボーン協会会長
浜松市民吹奏楽団音楽監督・指揮者
一般社団法人 全日本校歌協会代表理事