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うちの子らしさを大切にする子育て(3)~“その子らしさ”を応援~

子育て支援ひろばで、出会ったママとのお話が印象的でしたので紹介します。

「もうじき3歳になる我が子の好きなことをさせてあげたいと思っていて、いろいろ考えているんです」と話し始められました。
「男の子だから、からだを動かす運動なんか考えているんです」

「どんなこと?」と聞くと「サッカーとか」とママが言った横から「いや!野球がいい」とA君がタイミングよく答えたのです。

野球

「そうなんですよ、私はサッカーをやってほしいって思っているんですが、本人に聞くと野球がいいというんです。どうしたらいいと思います?」ママにとっては子育ての悩みです。

お話を聴いていく中で、「私はサッカーが好きで、以前、選手たちをサポーターと一体になって応援し、喜びも悔しさも体験し充実していたし、サッカーって楽しいってことを我が子にも味わってほしいんですよね」ママにはママなりに子どもへの願いがあってのことです。
“ママの熱き体験=自分が感じた充実感やしあわせを我が子にも”という思いが伝わってきました。そして「私、野球知らないんですよね。あまり好きじゃなかったから」と話されたのです。子どもの応援団になりたいのに、ママ自身が知らないことを教えてあげられない不安もあったようです。

子育てには、「我が子にとって」を考えるほど、悩みが大きくなることもあります。どうするか答えが出るまで、悩みを抱え続けたり、人に相談したり。そのプロセスの中で、『あ!!』って思えることがあるんですね。

「子どもがしたいって言っているんだから、私の思い通りにさせちゃあいけないですよね。野球を知らないのは子どもと一緒、子どもと一緒になってやっていけばいいか」とママ自身さらっと発言されたのです。

児童文学者の那須正幹氏のことばを思い出しました。

子どもを信じることは未来を信じること・子どもは育てるものではなく、育つもの
人間はそんなにヤワではない。自分で生きていくすべを持っている。
大人の役割は、最初から答えを教えるのではなく、材料を提供すること

親子で、子どもの“~したい”を大事に、そこからスタートし、知らないからこそ、やったことないからこそ、“その子らしさ”の応援団になっていくことですね。

文/浜松市児童発達支援センター根洗学園 園長 松本知子先生

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