TOPぴっぴのブログ子育てのヒントからだと心私の安心できる居場所「子ども食堂」

子連れでおでかけ

子育てのヒント

特集記事

お気に入り

私の安心できる居場所「子ども食堂」

助産師たちのつぶやき

早いもので、今年ももう終わりに近づいています。皆さんはどんな1年を過ごされましたか。私は、今年は友人が浜松に遠方から会いにきてくれたり、私自身も以前に住んでいた地域に帰ったりと懐かしさを感じることが多かったように感じます。

今日は、私が看護・助産学生のとき、県外で「子ども食堂」の活動にボランティアとして携わっていた経験からお話をさせていただきたいと思います。

皆さんは、子ども食堂を知っていますか。最近では「子ども食堂」のCMも放送されており、その名前を耳にしたことのある人は多いかと思います。子ども食堂では、子どもたちに来てもらいやすいよう、子どもたちに無料または安価で食事の提供を行っています。子ども食堂と聞くと、困窮や何らかの問題を抱えている家庭をイメージする方もいらっしゃると思いますが、子ども食堂の形は多様であり、参加の対象を地域住民全員としている場所もあります。

実際、私が活動していた子ども食堂は、0歳児から70代くらいまでの方、その中には地域で生活する外国人の方も参加をしてくれていました。その食堂では、地域から寄付していただいた地の食材を使った料理が提供されており、家庭的でありまた季節を感じるメニューとなっていました。そして、食事をするだけでなく食事の前後にはみんなで遊んで過ごしていました。

子ども食堂に来てくれたおじいちゃんから折り紙を教えてもらい紙飛行機大会をしたり、各学校やクラスで流行っている遊びや外国のゲームをして遊んだり、季節のハロウィンやクリスマスなどのイベントを楽しんだりもしていました。食べたり遊んだりと頭や体をフル回転で使っている子どもたちからいつもエネルギーを分けてもらい、私自身が一番楽しんでいたかもしれません。

そんな子ども食堂で活動する中で、ある家族からの一言が印象に残っています。

その母親は、「家では子どもたちに『ダメ』と言ってしまうことが多いのですが、子ども食堂に来ると気持ちに余裕が持て安心した気持ちで、子どもたちの行動を見届けることができます」と言っていました。そんなお話を聞き、子ども食堂が子どもたちの両親にとっても安心を感じることができる場所になっていると感じました。

子ども食堂

子ども食堂に参加する人のきっかけは様々あります。「食事が楽しみ」、「近くにあるから来てみた」、「誰かと話をしたい」など。学生ボランティアの一人は一人暮らしの中で、子ども食堂でみんなで食べる食事が楽しみと言って参加をしていました。経済的に困っていなくても、心のどこかで孤立や孤独、なんとなく不安を感じている人もいるかと思います。私は、子ども食堂は、子どもだけでなく、食事を通した「みんなの安心できる居場所」だと感じています。

ぴっぴでも、子ども食堂の情報が掲載されており、調べてみると浜松市内でも30箇所以上あります。それぞれ特徴がありますので、実際に足を運んでみて雰囲気を感じてみてください。地域にでかけてみてみると、学校、職場、家庭以外の新たな居場所が見つかるかもしれません。

では、これからの冬本番に体調を崩さないように気を付けてお過ごしください。

文/浜松医療センター周産期センター 助産師 鈴木恵美子

カテゴリー

このカテゴリの記事

子育てのヒント
を検索

このページの先頭へ