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新生児黄疸について~助産師たちのつぶやき~

助産師たちのつぶやきじめじめした梅雨も終わり、暑い日が続きますね。皆さんどのようにお過ごしですか。

私は、NICUに勤務している助産師です。今日は、新生児黄疸についてお話したいと思います。みなさんは、「新生児黄疸」を聞いたことがありますか。赤ちゃんは、みんな生後3~5日をピークに生理的黄疸と言われる状態になります。黄疸とは、血液の中のビリルビンという、赤血球が壊されることによって作られるものの値が上がって、皮膚や粘膜が黄色く染まる状態を言います。ビリルビンは、肝臓や腸など身体を回ってウンチとして排泄されるものですが、赤ちゃんは肝臓が未熟であるため、ビリルビンの排泄が上手く出来ず、黄疸にやりやすい状態になります。その正常範囲を超えると治療の対象になってきます。

当院では、黄疸で治療が必要な場合はNICUに入院します。NICUとは、赤ちゃんの集中治療室です。黄疸や小さく生まれてしまったり、早く産まれてしまったり、呼吸が上手く出来なかったりとNICUには、様々な赤ちゃんが入院しています。黄疸の治療は、「光線療法」と言って、青い光を当てさせてもらうのが一般的です。早ければ2~3日で退院できます。

赤ちゃんNICUに来たお母さんや、お父さんは青い光に当たっている赤ちゃんを見てびっくりしてしまう人が多いです。しかも、裸で目も覆われている…かわいそう…と。私も初めは同じことを思いました。しかし、これは、光を全身にあてるために、赤ちゃんを裸にして、目と性腺を守るためにアイマスクとおむつをしているからです。アイマスクは、サングラスみたいなものです。治療はしていますが、ミルクをあげたり、オムツを変えたりとお母さんやお父さんもできます。何か、育児の希望がある方など気軽にスタッフに話しかけて下さい。明るく、元気で、笑顔が素敵なスタッフたちが、みなさんのお話をゆっくりじっくり聞き、少しでも希望に沿えるようにお手伝いしていきたいと思っています。退院頃には、「記念だね」と言って青い光を浴びている赤ちゃんの写真を撮る方も多くいらっしゃいます。

NICUでは、大切な赤ちゃんをお預かりしています。1日でも早く家族のもとに帰れるように私たちも、全力でサポートさせていただいています。私たちも、かわいい赤ちゃんに癒されながら日々頑張っていきたいと思います。

文/浜松医療センター 助産師 木村瑞希

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