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産後の2週間健診について 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

新年度の慌ただしさも落ち着き、夏の気配をだんだんと感じる季節になりました。みなさんも新生活には慣れてきたでしょうか。当院にも新人助産師が入職し、指導係として私も日々奮闘しています。

さて今回は、産後の2週間健診について少し書かせていただこうと思います。みなさんも、産後うつやマタニティーブルーズといった言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。マタニティーブルーズは、産後の涙もろさや、不眠、憂鬱な気分などの症状を呼ぶもので、産後のホルモン変化や育児に対する不安、睡眠不足などが原因とされています。こうした、産後のお母さんの気持ちに関する問題は、近年取り上げられる機会が増え、認知度も上がってきているように思います。

この問題を解決するために始まったのが、今回お話しする産後2週間健診です。浜松市では2018年度から産後2週間健診の助成が開始され、同時期に浜松医療センターでも産後2週間健診を開始しました。開始直後は数件だった受診件数も、現在では出産されたほとんどの方がこの健診を受けてくださっています。

健診

当院の2週間健診は、バースセンターの一角にある助産師外来の部屋で行っており、血圧測定や尿検査、おっぱいの状況などお母さんの体調を確認したり、赤ちゃんの体重を測定したり、育児や授乳の相談を行っています。

多くの方が退院後数日から1週間程度で受診されますが、「授乳はこれで大丈夫?」「赤ちゃんのこんな症状が気になる」「赤ちゃんの体重が増えているか心配」など多くの質問をいただきます。やはり、退院されると私たち助産師に気軽に質問できる場が減ってしまい、お母さんひとりで不安や悩みを抱えているのだと気付かされます。

また、退院後泣けてしまうことがあったという方も多くいらっしゃいます。「授乳がうまく出来ない」「赤ちゃんが寝てくれない」「理由はないけど涙が出てしまう」など、理由は様々です。具体的な原因があればそれを解決できるように、一緒に方法を考えます。もしはっきりとした原因がなくても、つらかった気持ちを言葉にすることで気持ちが落ち着くこともあります。私たち助産師と会話をすることで、少しでも気分転換になっていただけたらと思っています。

産後の健診は、私たち助産師としてもお産や入院中に関わった方の顔をみることができる嬉しい瞬間でもあります。お母さん方が少しでも楽しく育児ができるように、ぜひ2週間健診を活用してみてください。

文/浜松医療センター 助産師 長屋里穂

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