以前、初めてお産されたお母さんが「とつきとうか、私と赤ちゃんをつないでくれた胎盤にお礼が言いたいのでお産の後に胎盤がみたいですい！」と産後に胎盤をみたいとバースプランに書いてくれたお母さんもいました。そのお母さんは産後胎盤を見て「ありがとうね」と声をかけながら最後には記念にツーショットまで撮られていました。助産師の私としてはなかなかお母さんと胎盤のツーショットをお撮りする機会がないのでびっくりしましたが、確かにお母さんと赤ちゃんをつないでくれていた命綱だったと思うとほっこりした気持ちになったことを覚えています。

また2回目以降のお産を迎えるお母さんたちには前回のお産の時の心残りや前回を踏まえてこうしたい！など前回よりもより良いお産となるように前回のお産がどんな感じであったかも聞かせてもらっています。
バースプランを妊娠中に考えておくだけで、陣痛への不安な気持ちが軽減されたり、赤ちゃんに会うことがより楽しみになったりします。実際にお産の最中は大変でバースプランなんてどうでもよくなってしまうこともありますが…お産の後に振り返ってみるととても良い思い出として残ったり、お母さんの中で満足のいくお産にできると産後の育児に自信がついて大変な育児も楽しく乗り越えることができたりと、バースプランを考えておくだけでたくさんの良いことがあります。

私たち助産師も少しでもお母さんたちのバースプランに沿えるお産となるようにできる限り頑張らせてもらいます。ぜひ、妊娠中のゆっくり時間のある時にバースプランを考えてみてください。私たちと考えて一生に一度しかない赤ちゃんの誕生を一緒に迎えましょう！