梅雨も明けていよいよ猛暑の季節になりました。皆様にはその後いかがお過ごしでしょうか。メールマガジンの読者の皆様から、欲しい情報としてピックアップされていたことについて私たち現場の助産師が持っている情報を少しずつでもお伝えできればと思っています。

今回は【妊婦健康診査 受診票】についてとりあげます。これは、いわゆる【妊婦健診の助成金】です。市町村によって、妊婦健診への助成金、その方法も様々ですが浜松市では母子健康手帳を交付する際に、母子保健センターや各区役所等で一緒に「妊婦健康診査 受診票」が交付されます。これには、妊婦健診14回分と超音波・血液検査を受けるための受診券がついています。妊婦健診の助成は初回1万5千円、2～14回までは1回に付き4千円まで助成されます。
ただし、妊娠週数に合わせて受診券を使用しなければいけないことになっています。

この制度が始まる前の助成は5回でした。妊婦健診を受けるのに1回の健診費は5千円？近く、もしくはそれ以上お支払いいただいていたと思いますが（妊婦健診の費用は病院によって設定が違います）妊婦さんの負担も減りうれしい制度のひとつであることは確かです。
妊婦健診を受けることは、異常の早期発見にもつながり妊娠期間10ヶ月を順調に過ごすためにはとても重要です。
「妊娠は病気ではない」ことも確かですが、妊娠をきっかけに見つかる病気もあります。
また、自分では注意しているつもりでも血圧が上がってしまったりする合併症をも引き起こすこともあります。妊婦健診を受けることで現在の状態が順調であるかわかり、もしも・・・のことがあればその状態を軌道修正することもできます。
ぜひ、妊婦健診を受けてください。

ちなみに、医療センターのメディカルバースセンターでは、医師が妊娠経過に問題ないと判断し、妊婦さんのご希望があれば「チーム健診」を行なっています。これは妊婦健診を医師と助産師が交互に行なうものです。私たち助産師との健診では、妊婦さん一人一人に丁寧に対応することを心がけています。メディカルバースセンターでお会いできることを楽しみにしております。

県西部浜松医療センター 周産期センター 新田 京子