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新生児の赤ちゃんが泣きやまない時には 助産師たちのつぶやき

助産師

最近、入院中の新米のお母さんから、「おっぱいを飲ませたし、ミルクも飲ませし、おむつも替えたのに寝ません。ベッドに置くと泣いちゃいます。どうしてですか?」という相談をよく聞くように思います。お母さんの中のイメージでは、「おなかがいっぱいでおむつも替えて、赤ちゃんにとって不快なことはなければ次の授乳まで寝てくれる」というものがあるようです。でも寝てくれず、泣いている赤ちゃんに対してどうしてよいのかわからない、と困ってしまうようです。

赤ちゃんが泣くのは、おなかがすいている、おむつが濡れていて気持ち悪い、だけではありません。眠たいのに眠れないなぁ、抱っこしてほしいなぁ、など甘えたい時もあります。何をやっても泣いて寝てくれない、そんな時は、抱っこしてあげると意外と落ち着きます。お母さんにぎゅっと抱かれると、今までおなかの中でずっと聞いていた心臓の音が聞こえたり、包んでくれている腕の温かさが伝わったり、赤ちゃんが安心することができます。でも、抱っこするだけでは泣きやまないこともあります。そんな時は立って抱っこし、部屋の中を歩いてみると少しの振動が落ち着くようです。抱っこや散歩をお母さんに勧めてみると、「そんなこともあるのですね」と感心してびっくりします。今は、赤ちゃんを泣きやませるアプリなどがあって、自分で赤ちゃんをあやすという意識が薄れているのかもしれません。

でも、なかなか寝てくれないと寝ない理由が分からず不安になり、イライラしたりしてしまいます。それは赤ちゃんにも伝わってしまい、悪循環になってしまうこともあります。そんな時は、お父さんやおうちの人、入院中であればスタッフなどに代わってもらい、赤ちゃんと少し離れる時間を作り、休んでみるといいかもしれません。

子育て中には、それぞれの時期によってわからないこと、不安なことがあると思います。でも、過ぎてしまうといい思い出になることが多いと思います。私も2人の子どもがいますが、2人とも夜になると寝てくれず、ずっと抱っこをしていました。入院中は病棟の中をよく歩いていました。歩いていると疲れたので座りたいなと思って、部屋に戻って休みました。でも部屋に戻るとなぜか起きてしまうので、廊下にある椅子に1時間くらい座って過ごしました。抱っこしている我が子を見ながら、いつまで続くのだろうと不安になりましたが、大きくなるに連れてだんだん寝てくれるようになり、今ではいい思い出になりました。すぐに大きくなってしまう子どもです。その一瞬は大変かもしれませんが、楽しんで子育てができるといいですね。

文/医療センター 助産師 鵜飼真実

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