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ダウン症の息子とともに(1)

出生直後のドタバタ劇

2020年6月、私たち夫婦に待望の第一子が誕生しました。

コロナ禍で出産には立ち会えず、小児科の先生からいただいた電話で長男の誕生を知りました。

出生の知らせを聞いた安堵も束の間、先生から息子の呼吸が不安定なためNICUがある総合病院へ救急搬送する旨の説明を受けました。症状名は、新生児一過性多呼吸症候群。一過性という言葉の通り、息子は翌日には症状が落ち着き、翌々日にはNICUを退院することができました。

NICUのある病院から妻が待つ病院へと息子を転院させた際、「先生からお話がありますので」と妻が待つ病室に案内されました。
そこで先生から「ダウン症の疑いがあるので染色体検査をしましょう」とのお話がありました。

息子の顔つきや状態、病院の方々の対応から覚悟はしていたものの、それでもやはり落ち込みました。妻は「健康に産んであげられなくてごめんね」と涙を流しながら息子に謝り続けていました。

そのまた数日後、聴覚スクリーニング検査で両耳共に反応がないことを知らされました。
ダウン症で耳が聴こえていないというダブルパンチに、当時は誕生の喜びを感じる余裕もなく焦りと不安を感じていました。

現在

あれから3年。息子は3歳になりました。片耳ですが耳も聴こえている様子で、音や声にしっかり反応してくれます。発育はゆっくりで発語もまだですが、言葉の意味を理解したりいろんな形で意思表示したりと、本人のペースで成長してくれています。

ダウン症の息子とともに1

出生直後のドタバタ劇については前述の通りで、息子がダウン症だとわかった時は、やはりショックを受けました。その後、息子の障がいを完全に受容するまでには半年ほど掛かりました。

現在、私たち夫婦が息子の障がいについて何かネガティブな感情に囚われることはありません。
周囲との関わり合いにおいても、差別や偏見で嫌な想いをした経験はありません。家族も友人もみんな息子を可愛がってくれています。そのお陰もあってか、息子はすれ違う人みんなに手を振る愛嬌抜群の性格に育っています笑

今となっては、息子がダウン症という事実は私たちにとっての日常となり、そしてその日常はとても幸せなものです。

文/ジュビロ磐田 山田大記さん

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