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産後のこころの変化について 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

こんにちは、2月に入り暖かい日もでてきましたがまだまだ寒い日もあり、春が待ち遠しい時期ですね。皆さま体調はいかがでしょうか? 今回はこころのお話をさせていただきたいと思います。みなさん、「マタニティブルー」という言葉は聞いたことがありますか?マタニティブルーは、お産後のお母さんの30~50%が経験するといわれています。お産した後すぐはずっと会いたかった赤ちゃんへ会えた喜び、お産を終えた達成感などから気持ちも高まっています。しかし、お産の後からすぐに赤ちゃんとの生活が始まります。痛いおっぱいマッサージ、慣れない授乳やオムツ交換、沐浴。少しずつ疲れや、育児への不安が溜まるのに加えて、ホルモンの影響から、産後数日から2週間程度のあいだにマタニティブルーの症状がでてくることがあります。

多くは、ふいに涙が止まらなくなったり、イライラしたり、落ち込んだりする症状が出ます。また、情緒が不安定になったり、眠れなくなったり、集中力がなくなったり、焦るような気分になったりすることもあります。多くは症状も一時的なもので、お産後2週間程度で軽くなっていくことがほとんどですので心配することはありません。疲れているときに試してみてもらいたいことの一例をご紹介させていただきます。

まずは体を休めましょう

夜の授乳、慣れないオムツ交換、人を育てているという責任感などから、睡眠不足になっていませんか?一人で頑張ろうと思わずに、周りの人をぜひ頼ってみてください。夜のミルク、お世話を代わってもらうだけでも、いい睡眠がとれます。頼みづらいよという場合は産後ケアを利用してもいいと思います。十分に休んだ後、赤ちゃんと一緒に笑えるように、お母さんの身体の休息も考えていきましょう。

赤ちゃん以外の大人とゆっくり話す時間をとる

これは退院するお母さんたちに私がおすすめしていることです。赤ちゃんはお母さんの話はしっかり聞いてくれていますが、まだまだ、「そうだね」とお返事を返すことはできません。どうしても一方通行の会話となってしまうので赤ちゃんとだけお話していると疲れているときは悲しくなってしまうことがあります。周りの大人と、今日あったこと、嬉しかったこと、辛かったこと、これからやりたいこと、食べたいものなんでも大丈夫なので、ゆっくりお話をする時間を作りましょう。

会話

ママ友だちや、助産師、保健師、ご家族からおすすめの気分を上げる方法を聞いてみてもいいと思います。ぜひ、自分に一番合った方法を見つけてください。そして周りの人が困っていたら自分のおすすめの気分を上げる方法を伝えてみましょう。

最後に…1つ気を付けていただきたいことがあります。それは「産後うつ病」です。産後うつ病とは出産後数か月以内におこる「うつ病」です。日本ではお産を経験したお母さんの約10%が産後うつ病を発症するといわれていて、珍しい病気ではありません。

赤ちゃんのお世話や家事ができなくなったり、疲労が取れない、食欲がないという症状があります。マタニティブルーと思い込んで我慢していると症状が悪くなることもあるので「なにかおかしいな…」と感じたときは、ためらわずに精神科や心療内科を受診していただきたいです。

マタニティブルーや産後うつはお母さんだけではなく、赤ちゃんにもかかわるとても大変な出来事です。お産された場所から退院された後は、赤ちゃんを育てるという責任感から、お母さん1人で抱え込みやすい時期でもあります。入院中、退院された後、いつでも大歓迎ですので、なにか不安なことがある際は助産師に相談してください!一生に1度しかない、その子との育児を楽しめるように、私たちも全力でサポートさせていただきます。

文/浜松医療センター 助産師 相曽裕那

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