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安全な分娩を目指して 助産師たちのつぶやき
「安産で出産したいな」そう考える妊婦さんは多いと思います。
正期産に近づくと安産のためにできることを助産師から説明されると思います。
- 規則正しい生活とバランスの良い食事
- 散歩やウォーキングなどの適度な運動
- 股関節を柔らかくして体力をつける
- リラックスやストレス解消
- お産の知識を得る。荷物や環境を整える
このような準備をして分娩に臨まれる妊婦さん。
そんな妊婦さんが安全に分娩できるよう私たち助産師は全力でサポートさせていただいています。
まず、病院に連絡をいただいたらその方のカルテを読み込みどのようなケアが必要か考えます。入院が決定したらどのようなお産の流れになるか考えどのようなことが予測されるかアセスメントします。その情報をスタッフ全体で共有できるようブリーフィングをシートを用いて行っています。
医療業界でのブリーフィングとは患者の状態や治療の内容などスタッフ間で共有するための簡潔で的確な打ち合わせを指します。
ブリーフィングシートには週数、赤ちゃんの推定体重、母体の身長、体重、感染症の有無、既往歴、母体、胎児の状態などから予測されることを記入しています。
また、入院時、勤務交代時、分娩時には必ずブリーフィングを行っています。
分娩が無事終了するとデブリーフィングを行いチームで事後に振り返り、話し合いを行っています。そして気になる事例はスタッフ全体で対応について事例検討を行い、振り返りを行っています。
就職して25年が経ちました。命がけで出産に臨んでいる産婦さんに対し、私は常に緊張しながら安全に分娩できるようサポートさせていただいています。
何年たっても分娩に立ち会うのはとても緊張します。そして責任の重さを感じています。
無事に出産し退院されるときが一番ホッとできるひと時です。
文/浜松医療センター周産期センター 助産師 瀬嵜綾子