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やっぱり親子 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

こんにちは。早いもので今年も残すところあとわずか。みなさんいかがお過ごしですか?私はというと、仕事に子育てに全力疾走で毎日帰宅後2時間が戦いの日々を過ごし、ついこの間下の子の育休から復帰したつもりが、はや1年半以上経過していました。「怒らないお母さん」を夢見ていた独身時代とはうってかわり、毎日頭から湯気がでる勢いで二人の娘の子育てをしています。

そんな中で最近「怒らない子育て」という言葉をよく聞きます。こうした啓発本などでは‘怒ると叱るは違う’‘子どもの立場になって考えてみよう’‘怒りそうな時は○秒待って’などと書いてあることが多く見られます。これを読むたび、「わかっちゃいるよ、そんなこと!それができたら苦労しない!」と心でまた怒っていました。ところが、周りにはそれを上手に、しかも意識せず出来ている人がいるんです。いつもニコニコしているその人を見て、「すごいなー、あの人みたいになりたいなぁ」と思ったり、怒ってばかりの自分に嫌気がさしてみたり。誰も好きで怒っているわけではないと思うし、怒るって相当疲れるという事を実感しているお母さんも多いのではないでしょうか。そんな中、最近私に少しの転機が訪れました。

ほめる

ある時、上の娘が保育園で激しい癇癪をおこしたとのことで、先生からその内容を聞くと…赤面するほど自分にそっくりの怒り方だったのです。そのまた別の日、下の娘が怒っている口調がこれまた私にそっくり。これではいけないと一念発起し、色々と改めて調べ直し、子どもとの関わり方を見つめ直してみました。そして、小児科の先生にもお話を聞きました。すると、共通していたのは相手を認めてあげる事、とにかく褒めてあげる事でした。認めるというと難しく感じるかもしれませんが、意見をせずに話をただ聞いてあげるだけで良いそうなんです。うまく聞き取れなくても、「○○なんだね」と言った事を繰り返すだけで大丈夫です。 

そして、褒める事。褒めていたつもりでも、子どもにとっては全然足りなかったみたいです。大人になると褒められる事ってすごく少なくなりますよね。子どもには1回注意したら10回褒めるくらいのつもりがいいらしいです。最近は、褒めるところに迷った時は「大好き」を連呼しています。

そうは言っても、私たち親にも都合はあるし、機嫌もある。なんなら生理前のイライラでホルモンにも邪魔される。難しいですよね。でもニコニコしているお母さんたちをみていると、みんな上手に息抜き・手抜きができている気がします。自分の事を棚にあげて、保健指導では「お母さんが笑顔になれるのが一番よ~」なんて言っていますが、みなさんはリフレッシュする時間を持てていますか?

イライラしないなんて神業だと思いますが、とにかく褒めるは出来そうな気がしてきますよね。24時間365日お母さんをしている皆さん、本当によく頑張っていると思います。イライラするときは、自分に余裕がない時が大半です。そんな時は、ぜひとも思い切って自分を甘やかしてください。

追記:褒める大作戦を始めて数週間、子どもたちも癇癪を起こすより、笑顔でいる時間が増えてきました。ポジティブな刺激は子どもにもポジティブに伝わる。子どもたちってお母さんが大好きだから、お母さんの姿に似てくるのかなと感じています。

文/浜松医療センター 助産師 福冨宏実

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