TOPぴっぴのブログ子育てのヒントからだと心こどもの運動能力と意欲を引き出すために大切ないくつかのこと

子連れでおでかけ

子育てのヒント

特集記事

お気に入り

こどもの運動能力と意欲を引き出すために大切ないくつかのこと

こどもの運動能力と意欲を引き出すために大切ないくつかのこと~オリンピック選手の第一歩~

小学生くらいまでは、神経系の発達の著しい年代で、様々な神経回路が形成されていく大切な過程です(図1)。

(図1)
2014030317036_g1.jpg

生まれてすぐに急激に発達し、10歳までに98%ができあがってしまいます(図2)。

(図2)
2014030317036_g2.jpg

この時期に神経回路へ刺激を与え、その回路を張り巡らせる為に多種多様な動きを経験させることが大切なのです。
持久力や筋力ももちろん大切な運動要素ですが、図3で表されるように、発達のピークは持久力(ねばり強さ)は12~13歳、筋力(力強さ)は15歳頃です。

(図3)
2014030317036_g3.jpg

第一線で活躍するスポーツ選手は、小学生くらいまではひとつのスポーツだけではなく、様々なスポーツや遊びを体験しています。その経験が多ければ多いほど、専門種目を習得する際の伸びに違いが出てきて、将来的な成果に変えているのです。
また、スポーツ選手を目指さなくても、神経回路の発達した人は事故やケガを未然に防いだり、大人になってからスポーツしたいと思った時に技術を早く習得できるようになるのです。

さて、この神経系を育てるには、多種多様な動き、と書きましたが、いくつかポイントがあります。
・左右偏らないこと(例:右手ばかりではなく、左手でも)
・バランス感覚を必要とすること
・力加減を必要とすること
・足と手が別々の目的を持って動作をすること(例:足は前後ジャンプ、手はボールつき)
・自然の中で遊ぶこと など

これらの動作は、身につける、というよりも、ワザと難易度を高くしたり、不規則な状況の中でやったりという、体験を目的にするものです。課題として捉えると、形を求めたり、結果を求めたりしがちです。しかし、これでは、同じ動きを繰り返したり、と、神経を育てることから離れてしまいます。課題ではなく、遊び、つまり、上手にできることよりも、自分の能力にあった楽しいことを見つけたり、時にはルールややり方を変えてやってみることが、神経系を育てるポイント。

さてあと7年後に東京オリンピックです。スポーツが脚光をあびる7年間になりそうです。しかし、子どもたちを形でしばるより、楽しく続けられるように、環境を整えてあげることが大切です。

文/ジュニアテニスプロデューサー 大村竜助さん
リューテニスアカデミー主宰。ジュニアスポーツプロデューサー。
クラブ・メッドの専属テニスインストラクターに就くなど、国内外で19年のテニス指導歴がある。『てのひらけっと』という安全・簡単に打球できる用具を開発し、全国で普及活動を行うなど、幼児期から身体能力向上の観点でボールを打球する遊びに親しむことを提唱。全てのコミュニケーションを英語で行うテニス教室を開くなど、子どもたちが国際感覚を身につけるための活動も行う。
【取得資格】
JTIAテニスプロデューサーⅠ、スポーツ医学応急救護者国際ライセンス、チャイルドマインダー、OEIC850、英検準1級など
【contact】
Blog: http://ryutennis.hamazo.tv
Facebook: Ryusuke Omura
Twitter: ryucoach

カテゴリー

このカテゴリの記事

このページを見た人はこんなページを見ています

子育てのヒント
を検索

このページの先頭へ