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妊娠中のペットとの暮らし方 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

6月になり、だんだん夏らしい天気の日も増えてきましたね。皆様いかかお過ごしですか。私は梅雨が苦手ですが、最近は月に1冊本を読むようにしているので、雨の日はお家で読書を楽しみたいと思っています。

今回は、妊娠中のペットとの暮らし方についてお話をしたいと思います。
我が家では、今年5歳になるフェレットを飼っています。フェレットと聞いても、どんな動物かピンと来ない方がほとんどだと思います。フェレットは、イタチをルーツとする小動物で、現在は野生のフェレットは存在せず、ほとんどがペットとして親しまれています。

最近はコロナ禍もあり、ペットを飼い始めた人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ある調査では、家庭でペットを飼育している人の割合は日本の人口の約4割にものぼるという結果が出たそうです。日常に癒しや喜びを与えてくれるペットですが、実はたくさんの危険を持ち合わせているとも言われています。

動物から人間にうつる動物由来感染症は、普段の生活の中でも注意が必要ですが、妊娠中は特に気を付けて生活していく必要があります。そこで、ペットを飼っている妊婦さん達に向けて、気を付けていただきたいことを紹介します。

ペットと言っても、たくさんの種類の動物がいますが、妊娠中特に注意が必要なのは猫です。トキソプラズマ症という感染症があり、妊婦さんが初めて感染すると、おなかの中の赤ちゃんにも症状が出る可能性があります。猫の糞にいるトキソプラズマという寄生虫がヒトの手につき、口から体内に入ることで感染が成立します。

そのため、猫を飼っている妊婦さんは以下のことに気をつけましょう。

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  • 猫はなるべく室内で飼う。(外でネズミを捕食すると感染するリスクがあるため)
  • 糞は見つけたら手袋をつけ、すぐに処理する
  • 糞の片付けは、家族にお願いする
  • 猫に生肉を与えない

また、猫以外のペットと生活していく中では、

  • ペットに触れた後はうがい・手洗いをしっかりする
  • ペットにひっかかれた場合は、すぐに石けんを使って洗い、清潔にする
  • ケージの掃除をこまめにする
  • ペットに口移しで食べ物を与えない

これらの注意点が挙げられます。

出産後は赤ちゃんもペットと一緒に生活していくことになります。新生児は免疫力も低く、ここで紹介したことは育児期においても大切です。家族の一員として大切な存在のペットですので、これらのことに気をつけながら、なかよく安全に暮らしていただきたいです。

皆さんのかわいいペットたちとの妊娠生活を応援しています!

 

文/浜松医療センター周産期センター 助産師 伊崎渚

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