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熱中症対策と節電

今年は梅雨前から暑い日が続いています。災害級の暑さともいわれています。
状況によっては家の中にいても熱中症になってしまうため、無理して朝から晩まで冷房なしで過ごすのは命の危険を伴います。家の中でも油断せず、決して無理をしないでください。

とはいえ、電気代高騰の折、1日中冷房を付けて過ごすのは電気料金が気になるところでもあります。節約も考えつつ、少しでも涼しく過ごせるならそれが一番ですね。

外出するなら、公共の場などの「クーリングシェルター」(注)で涼しく過ごすことや、子どもと一緒に水遊びできる公園で遊ぶ(途中の水分補給や長時間にならないよう気を付けながら)のもいいですよね。

注)クーリングシェルターとは、環境省が推奨しているもので、冷房環境を共有するための場所として提供されている施設です。施設には下記のマークが掲げられており、浜松市でも推進しています。

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それでは、家で過ごすならどうしますか?

この時期になるとよく耳にする「暑さ指数(WBGT)」は、「気温」「湿度」「輻射(ふくしゃ)熱」による指標です。指標になるくらいなので、この「輻射熱」はあなどれません。地面からの照り返しや家の壁・屋根からの熱伝導も輻射熱です。
家で過ごしている時、家の周辺やベランダの床などに打ち水をすると涼しい風が入ってきます。家のベランダで実験してみると、あっという間に1.5度ほど温度が下がりました。また、水の量にもよるかもしれませんが、アスファルトやコンクリートの上に打ち水するのと、芝生の上に打ち水するのでは、芝生の方が涼しさが長続きするような気がします。芝生の下の地面に含まれた水の方が、アスファルトの上の水が蒸発するより時間がかかるからなのかな。自由研究のテーマになりそうです。ぜひとも、打ち水する場所や時間帯などを変えて実験してみてください。

とはいえ、雨の日が少ない梅雨でしたので、節水もしたいものです。日が当たる窓の外にタープやすだれを掛けたり、緑のカーテン(つる性の植物を植えて日陰を作る)で日陰を作ったりするのもいいですよね。2011年の東日本大震災の後、計画停電が行われた時は、今より「猛暑日」が少なかったかもしれませんが、節電しつつ、夏の暑さ対策をしたことをふと思い出しました。あの頃のことを少し思い出しながら、工夫できると、子どもと一緒に熱中症対策と節電について考えられそうです。
おうちプールで遊んだり、親子でかき氷を作ってみたり、エアコンの効きをよくするために、エアコンのフィルター掃除をやってみてはどうでしょうか。他にも、百円均一のお店で気軽に手に入る「冷感グッズ」など、上手に取り入れながら、子どもたちと一緒に熱中症対策しませんか?
 

 

文/静岡県ふじのくに防災士 鈴木

 

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