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子どもの見る力を育てよう(6)子どもの「見る力」と「体を動かす力」を育てる風船遊び

お子さんと風船で遊んだことはありますか?風船を使った遊びは、
- 見る力
- 体を動かす力
- 見たことを体の動きにつなげる力
この3つをバランスよく育ててくれる、とても優れた遊びです。今回は、そんなお話しです。
1.「見る力」が育つ
動くものを目で追う力

風船の動きを目で追うことで、対象をじっと見続ける力が育ちます。これは、黒板の文字を写したり、絵本を読んだり、お友達の顔を見たりするときにも必要な力です。
視線をパッと切り替える力
風船が急に方向を変えたとき、目もサッと動かす必要があります。これは、授業中にノートと黒板を見比べたり、横断歩道で左右を確認したりするときに使う力です。
集中して見続ける力
「床に落とさないぞ!」という目標があるので、自然と集中力が続きます。
距離感や位置をつかむ力
「あとどれくらいで落ちてくるかな?」「どれくらいの強さで打てばいいかな?」と考えることで、空間を理解する力も育ちます。
2.「体を動かす力」が育つ
手足をバラバラに動かす力
右手で打ったり、左足で蹴ったり。手足を別々に動かす練習になります。
体の軸を安定させる力
立ったままバランスを取ったり、寝転んだまま体幹を支えたりすることで、姿勢を保つ力がつきます。
タイミングを合わせる力
「今だ!」というタイミングで体を動かすことで、力加減や動くタイミングを調整する感覚が養われます。
体の左右・上下を意識する力
「今度は右手で」「足でも打ってみよう」と工夫することで、自分の体への意識が高まります。
3.「見たことを、体の動きにつなげる力」が育つ
たとえば、
- 風船を目で見る
- 「あっちに落ちそう」と予測する
- 「右手で打とう」と判断する
- 実際に体を動かして確認する
というように、風船遊びで一番大事なのは、「目で見た情報を、体の動きに結びつける経験」が何度も繰り返されることです。
日常生活や学習にどう役立つの?
日常生活で
- 身の回りのこと
コップに水を注ぐ、おもちゃを丁寧に扱う、服のボタンを留める、靴ひもを結ぶ - これらはすべて「目で見た位置に、ちょうどいい力で手を動かす」力が必要です。風船遊びで育つ距離感・タイミング・力加減は、日常の「ぎこちなさ」や「不器用さ」を減らすことにつながります。
- 運動や遊び
ボール遊びや鬼ごっこ、遊具を使った遊びも、「見て、予測して、体を動かす」の連続です。風船はボールよりゆっくり動くので、運動が苦手なお子さんでも成功体験を積みやすく、運動への苦手意識を減らす第一歩になります。
学習場面で
- 国語(読む・書く)
行を目で追う、文字を見失わない、黒板とノートを交互に見る - これらは、風船を追い続ける経験で育つ「視線の安定」や「視線の切り替え」が土台になります。また、マス目に文字を収める、行をはみ出さないといった「書く」動作にも、「見た位置に手を正確に動かす力」が欠かせません。
- 算数
数字を正しい位置に書く、図形を写す、定規やコンパスを使う――算数は意外にも、空間認知や位置関係の理解が強く求められます。風船遊びで育つ「上下・左右・距離の感覚」は、図形理解や筆算の位取りにも影響します。
- 図工・音楽・体育
はさみで線に沿って切る、楽器を正しいタイミングで鳴らす、友だちとぶつからずに動く - これらも、「見ること」と「体を動かすこと」の協応が基本です。特に棒を使って風船を打つ動作は、道具を使う力の土台になります。
実は、「やる気がない」「集中できない」と見えるお子さんの中には、視覚や身体の使いづらさで負担を感じている場合もあります。遊びの中でこうした力を育てることは、お子さんが自分の力を安心して発揮するための、大切な準備になります。
実際にやってみよう!
こんな工夫もおすすめ
- 最初は手だけ → 慣れたら足も使ってみる
- 立って → 座って → 寝転んで、と姿勢を変えてみる
- 風船の色を変えたり、2つ使ったりして難易度アップ
- 「10回続けよう!」と目標を決めて親子で挑戦
ぜひ、楽しみながら続けてみてください!



