まだ首がしっかりすわっていないようですが、ぐずっている時、たて抱きにすると少し落ち着きます。たて抱きにするのはまだ早いですか?
首がすわる前にたて抱きしてもいい?
首がしっかりすわらないうちはおすすめできません
首がすわる時期は個人差があるので、たて抱きを始めていい時期はその子によって異なります。
授乳時の排気(げっぷ)のため、赤ちゃんをたて抱きにして背中をさする時、首がぐらぐらして心配というお母さんの声を時々聞きます。大人の肩に乗せるようなたて抱きは、赤ちゃんの頭や首を支えにくいので、首がしっかりすわらないうちはおすすめできません。
機嫌が悪い時には、抱っこの仕方を工夫してみるのもよいですね。
こんな風にやってみよう!
助産師がおすすめする、別のスタイルの抱っこ
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいた時のように手足を縮めて背中からお尻まで「C」の字のように丸まった姿勢が落ち着くので、まだ首がすわらない月齢の赤ちゃんには、たて抱きよりもそのような姿勢になる抱き方がおすすめです。
- "小さく前へならえ"のように出した手に、赤ちゃんの首と膝裏の辺りをすくうように入れ、抱き上げます。
- 抱き上げると、自然と赤ちゃんは丸まるようになります。その時、お母さんの肩の力を抜くと赤ちゃんはお母さんにくっつくようになります。
- それでもぐずるようなら、よりたて抱きの姿勢に近い抱っこをしてみましょう。
2.の状態から赤ちゃんの膝裏に入れている手が自分の真ん中にくるようにすると、赤ちゃんは首が安定したまま、お座りしたように上半身を起こしたような姿勢になります。
首はお母さんの上腕と胸に寄り添う感じでしっかり支えられていますので、赤ちゃんは丸まった姿勢のままたて抱きのようになれます。
両足がM字に開脚していて、お尻が膝より下にあれば、自然な姿勢です。
また、何かに包まれている感覚も赤ちゃんは安心するので、バスタオルやおくるみなどで包み込んで抱っこすると落ち着く子もいるようです。
首のすわり具合は専門家に確認してもらいましょう
赤ちゃんの首がすわったかどうかは、なるべく医師、助産師、保健師などの専門家に確認してもらいましょう。
4か月児健診や、親子すこやか相談などで相談できます。
赤ちゃんは、やさしく触ってもらったり、抱っこされたり、声をかけてもらったりするのが大好きです。
この時期は、長くいたお母さんのお腹の中の環境から急に外に出て、少しずつ慣れていく段階です。赤ちゃんの様子を見ながら、お互いに落ち着く抱っこの形を見つけていけるといいですね。
上半身を起こした抱っこは、赤ちゃんにとって目線が変わって楽しいし、赤ちゃんとお母さんの体が密着することで安心感にもつながります。
抱きぐせを気にする必要はありませんので、たくさん抱っこしてスキンシップを楽しみましょう。