1歳10か月で、少しずつ単語を話すようになりました。しかし、まだ喃語(アウアウ、バーー)のような、大人が理解できない言葉も話します。どう対応すればいいですか。
喃語や、大人が理解できない言葉が混じる
言葉の発達は個人差が大きいです
言葉の発達は、大きく「理解(聞く、読む)」と「表出(話す、書く)」に分けられます。
理解の発達の目安は、1歳で二語文(「ゴミを捨てて」等)、2歳で三語文(「パパにボール渡して」等)の理解ができるか、などです。表出の発達目安は、1歳で単語、2歳で二語文が出ているかなどで概ねの発達を判断します。
しかし、これは平均の話で、言葉の発達は個人差が大きいです。子どもは、様々な楽しい体験を通して言葉が発達していきます。
言葉をやりとりして「伝わる喜び」に導こう
コミュニケーション手段の一つである言葉の育ちは、相手に伝わる喜びを知ることで次の発語につながります。お子さんの気持ちや行動をパパやママから「楽しいね」とか「うれしいね」、「すごいね」といった言葉で表現してみましょう。
お子さんがよく分からない喃語を発声したときは、こういうことが言いたかったのだろうと想像して、ゆっくり、ていねいに、分かりやすく、短い言葉で話しかけてみるといいですね。
言葉の習得には、次の4つの力が必要です。
- 聞こえる
- 人への興味がある
- 理解ができる
- 声を出せる(真似できる)
耳の聞こえや発声など、からだの機能面で心配がある場合は、早めに耳鼻科や小児科に相談しましょう。
また、人への興味が感じられない、言葉を理解していない様子が見られる場合は、お子さんの体験していることや行動を真似しながら「言語化(実況中継)」したり、絵本の読み聞かせをしたりしてみましょう。好きなことや興味のあることから言葉を広げていくといいですよ。
それでも心配が続く場合は、お住まいの区の健康づくりセンターの保健師やかかりつけの小児科医に相談しましょう。
月齢の近い子どもと発達について比べると、ことばに限らず個人差が大きいことに気づくことでしょう。一喜一憂する前に、専門家に相談してみましょう。また、幼児になれば浜松市による「幼児ことばの教室」などのサポートもあります。浜松市では年齢ごとにさまざまなサポート体制が続いていくので、子どもの成長に寄り添って対応していくといいですね。