赤ちゃんの髪の毛が薄くなり、抜け毛が多くて心配です。
赤ちゃんの抜け毛について教えて
生理現象と摩擦のため
赤ちゃんの髪の毛が抜ける原因は大きく2つに分かれます。成長に伴う生理現象によるものと摩擦によって生じるものです。
- 成長に伴う「新生児生理的脱毛」
新生児期から生後6か月位までの時期に見られる髪の毛の生え変わりです。この最初の生え変わりに際して一部の赤ちゃんは、毛髪の大部分が同時期に休止期に入ったことで、前頭部から頭頂部までの髪の毛がたくさん抜けてしまい非常に薄くなることがあります。
このような抜け毛を「新生児生理的脱毛」と呼んでいますが、やがて新しい髪の毛が生えてきます。 - 摩擦によって生じる「乳児期後頭部脱毛」
仰向けに眠っている赤ちゃんの頭が枕に当たる部分である後頭部の髪の毛が少なくなって、その部分がハゲのように見える抜け毛です。
生後2か月から6か月くらいの乳児によく見られますが、しばらくすると自然に目立なくなってきます。
これら2種類の脱毛に比べると頻度は少なくなりますが、頭皮の脂漏性湿疹に伴って抜け毛が起こることがあります。脂漏性湿疹は生後3か月から4か月ころまでには自然に治りますから、この脱毛も自然に改善します。
毛が生え変わるまで様子を見ましょう
赤ちゃんの髪の毛が薄くなった、最近抜け毛がひどくシーツにたくさん付く、後頭部の毛がツルツルになくなってしまったなど、赤ちゃんの髪の毛に関することで心配される保護者が多くみられますが、心配しなくても大丈夫です。
髪の毛が抜けてからすぐに新しい髪の毛が生えるかどうかは、赤ちゃんによって個人差があります。
生後6か月くらいで赤ちゃんの毛は生え変わり、3歳頃までにしっかりした髪質になるので、しばらくは様子を見てください。
子どもの成長過程で、髪の毛の量や質は変化します。
髪の生え方もわが子の個性ととらえ、成長を見守ってあげてください。
ただし、脂漏性湿疹などで頭がかゆいと感じている可能性もありますので、心配でしたらかかりつけ医に相談してください。