子どもを叱る時の加減がわかりません。気をつけることはありますか?
子どもを叱る時の加減を教えて
親子の信頼関係を築く叱り方が大切
親も人間ですから、感情的に怒ってしまうこともあるかもしれません。
叩かれたり怒鳴られたりすると、恐怖心から一時的に言うことを聞くかもしれませんが、どうしたらよいか自分で考えたり学んだりしているわけではないので、根本的な解決にはなりません。
子どもが心配な時に相談したり悩みを打ち明けたりできる関係でいられるように、体罰や暴言を使わない叱り方を心がけましょう。親子の信頼関係のために、メリハリのある叱り方が大切です。
子どもの心とからだを傷つける体罰と暴言の具体例
どんな理由があっても、体罰をしない(以下の例は全て体罰に当たります)
- きょうだいを殴ってケガさせたので、痛みを感じさせるために子どもを殴った。
- 大切なものにいたずらをしたので長時間正座させた。
- 言うことを聞かなかったので、夕ご飯を与えなかった。
怒鳴ったり心を傷つけたりする暴言を言わない(以下の例は子どもの心を傷つけます)
- 誰かと比べて、けなす。
- 「生まれてこなければよかったのに」というように存在を否定するような言葉を言う。
感情的に怒ってしまったら、後のフォローが大切
叱る時の3つのステップ
- 叱る原因となったことについて、子どもの言い分を聞く。
- 聞いた上で、「あなたは○○したかったんだね」と子どもの心をくみ取る。
- 「今度は○○してみようか」「次は○○できるね」と、次からの対処方法を具体的に促す。
感情的に怒ってしまった場合、大切なのは怒ってしまった後の子どもへのフォローです。
感情的に怒った手前、親の方も気持ちが切り替えにくいこともあるでしょうが、例えば、「大きい声で怒ってごめんね」「どうして怒ったのかわかる?」というように、まずは自分の気持ちを落ち着かせることを意識して、話をしましょう。
そして、「○○ちゃんのことが嫌いで怒ったんじゃないよ。」「○○ちゃんが心配だから叱ったんだよ。」というように気持ちを伝えましょう。
叱られた後は、子どもも「お母さん、お父さんはまだ怒っているかな」と親の顔色をうかがうような気持ちでいると思います。親がごまかしたりしないで素直に気持ちを伝えることで、親から対等に扱われている・尊重されている、と感じ、素直に受け止めてくれることでしょう。
子どもの寝顔を見ると「あんなに怒らなくてもよかったな」と反省するのはよくあることですが、怒ってしまったらその日のうちにフォローして、関係を修復できるといいですね。
親自身の気持ちに余裕がないと、イライラしやすくなることもあるので、自分にできるイライラやストレス発散法を身につけておくと良いですよ。