子どもがなかなか言うことを聞いてくれなくて、ついつい怒ってしまいます。怒らずに子どもに伝える方法や、接し方を教えてください。
言うことを聞かない子へ怒らずに伝えるには?
イライラしても、感情まかせにぶつけない
子どもの事を考えるあまり、どうしても「こうなって欲しい。」「わかってくれない。」と焦ったり、「どうして言うことを聞けないの。」とイライラしたりする心情は、とても理解できます。
しかし、「怒る」という行為は、自分の気持ちを感情にまかせて子どもに一方的にぶつけてしまうことです。言葉は否定的になりがちで、お子さんの自己肯定感を低下させてしまうことにもなりかねません。
クールダウンして、子どもの言い分を聞く
ご自身がストレスを溜めないためにも、伝え方や接し方を工夫して良い親子関係を築き、少しでも子育ての負担を減らせるといいですね。
接し方の工夫
大人がまず深呼吸をして、クールダウンしましょう。そして気持ちが落ち着いたら話し始めるよう心掛けてみましょう。
大切なのは怒りの感情をコントロールすることです。それには、深呼吸や声に出して10まで数えてみる方法も効果的です。
こんな接し方は、子どもを傷つけてしまいます。
- 人格を否定する
- きょうだいや友達と比べる
- 過去のことを持ち出す
- 人前で叱る
伝え方の工夫
わかってほしくて、ついつい強い口調で伝えようとしてしまいますが、方法を変え、「どうしてこれをやったの?」「○○ちゃんはどう思う?」と子ども自身の意見を聞くことで、どうすればよかったかを考えるきっかけを作ってあげましょう。
子どもにとって大切なのは、「こうしたらいい」という他の方法があることを覚えることです。
子どもと目線を合わせ、以下のポイントに気をつけて伝え(教え)ましょう。
- その場ですぐに
- 短く
- お互いにクールダウンをして
- 他の人に聞かれない場所で
- 一方的ではなく、子どもと対話をしながら
3歳から4歳は、入園や進級によって新しいことをたくさん経験する中で、達成感や不安など複雑な気持ちを感じるようになる時期です。大人の言葉を素直に聞けないこともありますが、日頃から、小さなことでもできたことを一緒に喜ぶこと、努力している姿を認めたり励ましたりすることや、年齢にあったスキンシップを心掛け、子どもへの愛情を伝えましょう。