家族とは話しますが、幼稚園では全く話さないと言われ心配です。どうしたらいいですか。
家では話すのに、幼稚園では話さない子にどう対処すればいいの?
環境の変化に敏感
こういった様子の子どもは恥ずかしがり屋の場合もありますが、その場合は1週間とか1か月というような比較的短い期間で新しい環境に馴染んでいくものです。しかし、環境が変わると全く話さなくなるというのはもう少し心配な状況かもしれません。その場合の子どもの気持ちは、「その環境や人に対する強い不安とか恐怖を感じており、口を閉じて固まることでしか対応できない状態」ということになります。
子どもの負担を軽減する対応を心掛けて
「話す」という行動がとれない子どもは、ある状況に対して強い不安や恐怖を感じていることが多く、ほとんどの場合で時間が解決してくれます。まず大人はじっくり構えるとよいでしょう。 しゃべらないという子どもの行動についてはあえて指摘せず(目立たせない)、他の表現方法を強く求めることも控えてください。 その子ができる表現方法に合わせましょう。じっくり構えるためには大人の方が言葉や行動の専門家などに相談できるよう関係を作っておくことも役に立ちます。
この様子がいつまで続くかというのは個人差がありますが、下記のようにできることから試してみましょう。
- まずはその子のそうした行動を認め、本人が話さなくても生活できるような環境を作りましょう。
- そういう子どもでも家に帰ると園でのいろいろな経験をお話するはずですので、家族はよく話を聞いてあげてください。
- 園で話せなくても、そこから一歩でも外に出ると話せる子もいます。好きな友だちがいるようでしたら、園の敷地の外で交流させてあげたりするとよいでしょう。友だちの保護者に事情を伝えておくとよいですね。
- 小学校に入学してからも続くことが多いため、あらかじめ小学校と相談し、子どもへの負担を軽くしておくことが必要です。
- 保護者が相談できる専門機関などを作っておくのは保護者の精神的な負担を軽くします。
子どもについて不安があっても、親自身が焦らないで対応できると良いですね。それでもひとりで不安を抱え込まずに、困ったら専門家に相談してください。