2歳児です。私の言うこととは反対のことをします。どのように関わればいいですか。
親が言うのと反対のことをする
どうしてそうなるの?
一般に「イヤイヤ期」と呼ばれる大変な時期が来ましたね。イヤイヤ期の特徴としては他に、何を言っても「イヤ」「やだ」で返したり、なんでも自分でやりたがるくせにうまくできないと泣いたり怒ったりする、お母さんにお世話されると怒る、大人と同じことをやりたがり、やらせないと泣いたり怒ったりする、などがあります。これはお子さんが成長している証拠です。「なんでも自分で決めたい」「自分でやりたい」という気持ちのあらわれなのです。とはいえ、お母さんもイライラしてしまいますよね。では、どうしたらいいのでしょうか。
子どもの意欲を大切に
まず、お子さんの「自分で決めたい」「自分でやりたい」気持ちを認めて優先させてください。提案したことと反対のことをする、というのは本当にそうしたいわけではなく、提案されたことに対しての反発です。提案する前にお子さんにどうするか決めてもらうのはいかがでしょうか。決められないようなら、「これにする?それともあれにする?」と選ばせてあげましょう。そして、お子さんが「自分でやる」と決めたことは、手を出さずに見守りましょう。
見ているとどうしても手伝いたくなってしまうようなら、思い切って「やっているところを見ないようにする」、というのもいいかもしれませんね。うまくできたら、「すごいね!」と大げさに褒めましょう。もしうまくいかなくても、お子さんから助けを求めるまで待ちましょう。そして「ここまで頑張ったんだね。えらかったね。ここからはお母さんに手伝わせてね」と言って手伝いましょう。
よく気がつくお母さんなどは、お子さんがこれからやることを先回りしてやってしまい、お子さんが泣いたり怒ったり、ということがあるかもしれません。その時は、「自分で○○したかったんだね」とお子さんに聞いて、「お母さんが先にやっちゃってごめんね」と謝りましょう。それから、「じゃあ、かわりに○○をしてくれるかな?」とかわりの提案をしましょう。お子さんが気に入らなければ他の提案もしてみましょう。
何を言っても気に入らず泣き続けたり、かんしゃくを起こしたままだったりしたら、「そう、どれもイヤなんだね。お母さんちょっとあっち(隣の部屋でもトイレでも)行くね」と伝えて少し離れましょう。一緒にいないことで、お子さんも落ち着いたり気持ちの切り替えがしやすくなったりするかもしれません。お子さんが落ち着いてお母さんを呼びにきたり、普通に話しかけてきたりしたら、すぐに対応してあげてくださいね。
この時期の子どもへの対応は「CCQ」が有効です。
C(Calm)→ 穏やかさ
C(Close)→ 子どもの近くに寄って、子どもの目線に入って
Q(Quiet)→ 静かな声
区役所の健康づくりセンターでは保健師が相談にのってくれますよ。