子どもが全く親の言うことを聞きません。子どもに対して、どのような声かけをすればいいですか。
子どもが言うことを聞かない
イヤイヤ期は成長の証
2歳を過ぎると自我が発達し、何でも「イヤ」と拒否をする「イヤイヤ期」が始まります。親の言うことを聞かず、頭を悩ます場面が増えてきますね。でも、子どもの発達のペースや理解しやすい声かけの仕方は一人ひとり違います。いろいろな方法を試してみて、その子に合った声のかけ方を見つけましょう。
まずは声掛けを工夫してみて
子どもが理解しやすい声かけのコツを3つ紹介します。
1. 子どもの注意をひいてから声かけする
しっかりと子どもの注意をひいてから声をかけしましょう。
(例)名前を呼ぶ場面で考えてみましょう。
- 周りの不必要な音(テレビや音楽など)を消して呼ぶ
- 子どもの目の前に行って呼ぶ
- 子どもの肩をたたいて呼ぶ
- 長く呼ぶ(例:「はーーーーーなこさん」)
2. 目に見える手がかりを使って伝える
子どもに実物、写真、絵を見せるなど、目に見える手がかりを使って伝えましょう。また、子どもに身ぶりで示したり、見本を示して伝えましょう。次に何をするのか見通しがもてるようになります。
- 靴を見せながら「靴をはいてね」
- 公園の写真を撮っておいて、行く前に公園の写真を見せて「公園に行くよ」
- ゴミ箱を指さしをしながら「ゴミ箱に捨てて」
3. 言葉を選んで声かけする
お子さんがどんな行動をすればよいか分かるように、ポジティブな表現で声かけをしましょう。
- 「部屋の中を走り回らない」→「椅子に座ろうね」
- 「大きい声でしゃべらない」→「小さい声でしゃべろうね」
具体的に、短く分かりやすい声かけをしましょう。文章が長すぎると、どのような行動をとるべきか子どもが理解できないことがあります。
- 「あーもう早く。急ぐんだから靴を履いてよ」→「靴をはいてね」
- 「遊び終わったオモチャはすぐに箱の中に片づけなさい。もう、いつも言ってるでしょ」→「オモチャを箱の中に片づけようね」
つい「〇〇しないで」と言ってしまうことが多くなりがちですが、子どもは否定形の言葉より肯定する言葉の方がわかりやすいようです。もてあます時は、同世代の親子が集まる場所に行ってみると、気分転換になりますし、他の親の対処法などが参考になります。