ブーブーとつばを出します。どうしてですか。
子どもの「つば吐き」について教えて
言葉の発達途上の子どもの表現のひとつ
自分でつばを出せるようになったことでそのことを楽しむ場合があります。
また、2歳くらいになると言葉で会話が成り立つようになってくる一方で、言葉の発達が十分ではないため、自分の思いを伝える方法が限られています。そのため、つばを出したり吐いたりする行動で「困っている」「嫌だよ」「こっちを見て」などの思いを表現している場合があります。
子どもの表情や態度から原因を探る
つばを出したり吐いたりする行動は、なんらかの思いを伝えるサインと考え、その原因を探ることが大切です。そのために、まずは子どもの表情や態度に注目します。やめるように言うだけではおさまらないことが多いため、子どもの動機を観察してみましょう。
例えば、不安そうな表情の場合、緊張や戸惑いが原因かもしれません。
怒っている表情の場合、フラストレーションの発散の可能性があります。
笑顔や楽しそうな表情の場合、遊びの延長や大人が関わってくれてうれしい気持ちになっていることなどが考えられます。
また、つばを出したり吐いたりした後の反応にも注目しましょう。その後に落ち着いた様子が見られる場合は、つばを出したり吐いたりする行動で気持ちを発散させる役割を果たしているのかもしれません。
つばを出したり吐いたりする行動は、大人にとっては「子どもの困った行動」と思ってしまいますが、まずは子どもに寄り添う態度を見せましょう。
例えば、「○○が嫌だったんだね」などと言葉にして伝えると、子どもは「分かってくれた」と感じます。周りの人が自分の気持ちを分かってくれることで、子どもは自分の思いを言葉で表現する方法を覚え、その行動が落ち着いていくことがあります。
つばを出したり吐いたりする際に、子どもがパニックになっていたり、他に気になる行動があったりする場合は、かかりつけ医に相談してみましょう。
つばを吐くのが遊びになっている場合もありますが、「つばはごっくんしようね」と吐き出さないことも徐々に伝えたいものです。すぐに変化が出なくてもがっかりせず、気長に対応しましょう。