マスク生活の中で子どもの発達に気を付けることは?
子どもの発達にマスク生活が及ぼす影響は?
子どもは表情や口元を見て言葉を獲得する
最近は新型コロナウイルス感染症予防のため、大人がマスクをつけることが日常的な光景となっています。マスク生活においては大人の表情が読み取れず、「子どものことばの遅れ」が心配になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
子どもは大人の表情や口元を見て、「こうやって口を動かしたら声が出るんだな」と感じ、言葉を獲得していきます。それなのに、マスクで大人の表情がわかりにくかったり、どこから声を出しているのか見えない状況では、子どもが言葉を獲得することが困難になってしまいます。
言葉の遅れにより、相手とのコミュニケーションがとりづらくなったり、自分の気持ちもうまく伝えられず、かんしゃくを起こしたりする原因にもなります。
話し方や表現方法を工夫してみよう
現在は、感染症対策等のために、必要に応じたマスクの使用が求められています。そのような状況下ですが、大人の声かけや表情が子どもの言葉の発達に影響することも意識して生活してみましょう。
例えば、
- いつもよりはっきり・大きな声で・喜怒哀楽をつけてことばを発する
- ボディランゲージを使いながら少しオーバーに表現する
- 口元が見える透明なマスクを使用する
脳と言葉の発達に重要な時期とされる乳児期から、親も保育者もぜひ心がけて子どもに接したいですね。
会話ができるようになるまでは一方通行のような気がしてしまいますが、子どもはちゃんと聞いていますから、たくさん声かけをしたいものですね。