赤ちゃんの足の付け根がカクカク鳴ります。股関節が固いと言われました。どうすればいいですか。
赤ちゃんの股関節が固い場合はどうすればいいの?

先天性股関節脱臼の可能性
ご質問の症状は、先天性股関節脱臼の可能性がありますので、かかりつけの小児科を受診してください。
先天性股関節脱臼の発症率は地域差はありますが、1%から2%程度です。発症する原因はまだよくわかっていませんが、遺伝要因、お腹にいるときの環境(逆子など)要因、出生後の要因の3つが複雑にからみあって発症するのではないかと推測されています。
症状がある場合は、4か月児健診を待たずに受診して
もし股関節脱臼になっていたとしても、早い時期に発見し、適切な治療をすれば多くは整復できることがわかっています。
浜松市では早期発見のため、4か月児健診の時点で、起こりやすい要因に当てはまる場合や症状がある場合は、指定の総合病院の整形外科で精密検査を受けられるシステムになっています。しかし、症状がある場合は、4か月児健診を待たずにかかりつけ医を受診して相談してください。
症状
- 赤ちゃんの脚の付け根が音が鳴る
- 左右で太もものしわの数が違う
- あおむけに寝かせて膝を立てた時、左右の膝の高さが違う など
起こりやすい要因
- 女の子
- 逆子(骨盤位)で生まれた
- 寒い時期(11月から3月)に生まれた
- 家族に股関節の悪い人がいる
- 向き癖がある
上記の要因に複数当てはまる場合、股関節脱臼が起こる可能性が高くなることがわかっています。
受診されるまでに、家族や親戚に若くして股関節が悪くなった人、幼少期に股関節脱臼といわれたことのある人がいるか確認しておくと参考になります。
股関節脱臼の予防のためには、赤ちゃんの足の動きを邪魔しないように、布おむつの場合は厚くせず薄くしてください。また、抱き方も足を閉じた格好ではなく、股関節と膝が曲がった状態(開排位・M字型開脚)で抱っこするのがよいでしょう。
※首がすわるまでは必ず頭部を支えてあげましょう。
オムツ交換の時に、足首を持って引っ張ると股関節脱臼の原因になることもあるようです。
早期発見がポイントなので、不安があれば、受診してください。