ヒトメタニューモウイルス感染症って何?
ヒトメタニューモウイルス感染症について教えて
呼吸器感染症を引き起こすウイルスで子どもから大人まで感染する
ヒトメタニューモウイルス(human metapneumovirus:hMPV)は、上気道炎(いわるゆる感冒や風邪)や気管支炎、肺炎の原因となるウイルスです。
子どもから大人まで幅広い年齢層で感染しますが、遅くとも10歳までには一度は感染すると言われており、小さな子どもが感染しやすいウイルスです。
子どもがかかるウイルス性の呼吸器感染症のうち、2~5番目に多くみられるウイルスがヒトメタニューモウイルスとされています。
長引く発熱や呼吸が苦しそうな場合などは受診
ヒトメタニューモウイルス感染症の主な特徴は以下のとおりです。
流行時期
2月~6月に多い感染症で、ピークは3~4月です。
主な症状
大部分は、
- 発熱(高熱が比較的長く続く傾向があります。)
- 咳
- 鼻水、鼻づまり
気管支炎や肺炎になると
- ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴
- 呼吸が苦しい
などの症状が見られます。
感染経路
- 咳やくしゃみ等の飛沫感染
- 鼻水などの体液との接触感染
予防対策
感染力は非常に強いです。
- こまめな手洗い、手指消毒を行う。
- 人が多く集まる場所は控える。
など、基本的な感染予防対策を行いましょう。
ヒトメタニューモウイルス感染症は、大部分は感冒(風邪)症状のみで治りますが、1歳以上の子どもでも時に肺炎や気管支炎、中耳炎を引き起こすこともあります。
心配な症状がある場合は、かかりつけ医を受診しましょう。
風邪症状に似ているようでも、長引く場合や子どもが苦しそうにしている場合は、かかりつけ医に相談すると安心です。