親の後を追い、ちょっと姿が見えないと激しく泣いてしまうため、家事もできず困っています。いつまで続くのでしょうか。
激しい“後追い”はいつまで続く?
成長の一過程で、2歳までにはおさまることが多い
親の後を追うことを「後追い」と言います。人見知りが始まるのと同じ、7か月を過ぎたあたりからだんだん後追いが始まることが多いです。この頃に色んなことを記憶し、思い出す力が備わってきます。例えば、赤ちゃんの目の前でおもちゃにタオルをかけて隠してしまうと、ちゃんとタオルを持ち上げます。つまり、「ここにおもちゃがある」ことを覚えているというのがこの時期からできるようになってきます。ですから、大好きなパパやママの姿が目の前に見えなくなっても、頭の中にはイメージを描くことができていて「(パパ・ママが)いない!」と泣いてしまうのです。
また、赤ちゃんにはパパやママが帰ってくるということが分からないし、あと何分で帰るといった時間の感覚ももちろんありません。なので、もう戻ってこないのではないかと不安になってしまうのです。後追いのピークは10か月から18か月頃。2歳までにはおさまってくることが多いですよ。
安心感を与える工夫を
後追いが激しいからといって、こっそり姿を消すようなことをするとかえって不安にさせてしまうことになります。別の部屋へ行く時には声を掛けてから離れるようにし、「ここにいるよ」と声を聞かせ、短時間で戻るようにします。ちゃんと戻ってくるということを繰り返し記憶させていくことで、離れる不安を和らげることができます。
とはいえ、家事がはかどらないとイライラしますよね。「ちょっとぐらい部屋が散らかっていても、洗い物がたまっていても、どうってことない!」と開き直って赤ちゃんと過ごすのも一つの方法かもしれませんね。
追われると辛いし、追われないと心配だしと、ちょうどよくいかないものです。こんな時期がしばらく続くと気長に捉え、親自身が余裕を失わないようにしたいものです。ときには自分の時間を持つことも悪くありません。上手に気分転換をはかりましょう。