子どもが昆虫が好きで、いろいろ興味を持って触ります。虫刺されが心配です。
虫を怖がらず触る子の虫刺されが心配
子どもは興味があると触ってしまう
気温が上がり、外遊びの機会が増える時期は、蜂や毛虫などの虫刺されのトラブルが増える時期でもあります。
1~2歳頃の子どもは怖いもの知らずで何でも触ってしまう可能性がありますので、大人が気をつけてあげましょう。
虫がいるところでは長袖・長ズボンでなるべく肌を出さない
特に注意が必要な虫
- 蜂
初夏の頃は蜂が巣作りをする時期で、巣を守ろうとして攻撃する習性があるので、巣に近づかないようにしましょう。
蜂に刺されると、アナフィラキシーという重いアレルギー反応を起こすことがあり、生命に危険が及ぶ可能性もあります。刺されて数分から数十分後に以下のような症状がみられる場合はすぐ救急車を呼びましょう。
アナフィラキシーの症状
・全身にじんましんが広がる。
・顔色や意識の状態が悪くなる。
・呼吸が苦しくなる。
・腹痛、嘔吐
- 毛虫(チャドクガ)
樹木の裏などに密集している毛虫はチャドクガの幼虫の可能性があります。
毛虫の毛に触れると、数時間後に皮膚がピリピリして徐々に激しいかゆみや痛み、水ぶくれを伴う米粒大ほどの発疹など目立った症状が表れます。子どもの皮膚に残っている毛に毒がついているので、保護者も患部を直接触らないよう、注意しましょう。かき壊してとびひにならないよう、医療機関を受診してください。
- マダニ
夏場にキャンプに行った際などに多くみられます。
皮膚に米粒大のマダニが噛みついて吸血されてしまいます。マダニの口の部分に毒性があります。保護者が取ろうとしても、皮膚の中に虫の口が残ってしまうことがあるので、無理に取ろうとせず、医療機関を受診して処置を受けてください。
虫刺されは予防が大切
- 肌の露出を少なくする
虫が多くいるところに出かける時は、できるだけ長袖・長ズボンを着て、肌の露出を少なくしましょう。 - 虫よけ剤を使う
露出する部分には虫よけ剤を使うなどして、虫を肌に寄せ付けないようにしましょう。 - 注意して見守る
刺されなくても、毛にも毒がある虫もいます。子どもが不用意に触ってしまわないよう、注意して見守りましょう。
子どもの好奇心の芽を摘み取りたくはないものですが、どの虫は危険なのか、親は子どもに教えたいものです。