手づかみ食べはやめさせた方がいいでしょうか。遊んでいるようにしか見えません。
手づかみ食べはやめさせるべき?
この頃の赤ちゃんについて
離乳の進行において「手づかみ食べ」は、子どもがスプーン等を使い、自分で食べる力(機能)を獲得していく成長過程です。
「手づかみ食べ」は、食べ物を目で確かめ、手指でつかんで口まで運び、口に入れるという、目と手と口の協調運動になります。手でつかむことで、食べ物の固さ・温度などを確かめるとともに、どの程度の力で握れば適切であるかという感覚の体験を積み重ねていきます。
赤ちゃんの意欲を大切に
手づかみ食べが上達し、目と手と口が連動して動かせるということは、食器や食具が上手に使えるようになっていくという、食事をするのに動かす機能の発達の上で、重要な役割を担っています。
食事は子どもの手でつまみやすい大きさ・形にし、エプロンをつけたり、床に新聞紙等を敷いたりして後片付けがしやすいよう準備しましょう。また、遊びと食事の区別をつけるため、食事時間は30分くらいで切り上げましょう。
上手くできた時はしっかりほめ、子どもの食べる意欲を引き出すことが大切です。
「手づかみ食べ=遊び食べの一種=よくないこと」と連想する方もいるようですが、赤ちゃんの成長過程のひとつとして捉えれば、大切な時期だと考えることができます。床などが汚れることが気になる場合は、あらかじめ手づかみ食べしやすいものを用意するという方法もあります。一口おにぎりや、おやきなど、メニューを工夫してみるといいですね。