子どもがくしゃみをしたり、目をかゆがります。両親が花粉症ですが、子どもも花粉症になりますか?
両親が花粉症だと子どももなるの?
小さい子どもの場合、親の観察が必要
花粉症とは、草木の花粉が原因で、鼻や目などに起こるアレルギーの病気です。くしゃみや鼻水・鼻づまりなどの鼻の症状や、目のかゆみ・充血・涙目などの目の症状が起こることがあります。
子どもでは、皮膚のかゆみやただれ、のどの痛みの症状が起こることもあり、眠りが妨げられたり、日中の活動に支障がでたりすることもあります。
スギ花粉症は5~9歳の30.1%が発症していて(参考:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2020年版(改訂第9版):P10, 2020)、最近発症年齢が下がってきています。
子どもは年齢が小さいほど症状をうまく説明できないので、保護者が注意して観察する必要があります。
体質は遺伝するが、環境を整え症状軽減
早いうちにきちんと診断を受けよう
子どもは風邪をひきやすく表れる症状も似ているため、耳鼻咽喉科や小児科を受診し、診断をしてもらうことが大切です。
体質は遺伝する
アレルギー性の病気を持っている赤ちゃんの家族を調べてみると、両親やきょうだいが同様の病気を持っていることはよくあります。アレルギー体質は遺伝しますが、病気そのものが遺伝するわけではありません。生活環境を整えることで、発症を抑えたり、発症しても症状を軽くしたりすることも可能です。
花粉を避ける生活を
- 手洗い・うがい、顔を洗う、鼻をかむなどをして身体に入る花粉を減らしましょう。
- 外から帰ったら家に入る前に洋服などをはたくなど室内に花粉を入れない工夫をしましょう。
- こまめに掃除機をかけるなどして室内に入ってしまった花粉を減らしましょう。
- 花粉が飛散する時期は布団や洗濯物などの外干しを控えるなどして布団や衣服に花粉がつかないようにしましょう。
子どもが辛そうにしているのは、親も辛いですよね。症状がひどくならないように、子どもの症状に合わせて対策を工夫しましょう。