子どもの歯がグラグラしてきました。どうすればいいですか。
子どもの歯がグラグラする
乳歯を永久歯が押している
子どもの歯(乳歯)は、通常20本あります。
乳歯が抜け始める時期は、個人差がありますが、6歳から12歳前後です。
抜け始めの徴候は、子ども一人ひとり異なりますが、乳歯の下からおとなの歯(永久歯)が押してくるために、グラグラし始め、中には痛みを感じる子どももいます。
乳歯がグラグラしてくると、子どもは歯が気になり触ったり、食事がし難くなったりすることがあります。
むし歯になりやすい時期なので、気をつけましょう
乳歯がグラグラしてきたら、次のことに気を付けましょう。
- 基本的には、歯科医院に行かなくても自然に乳歯は抜け落ちますので、家庭で様子を見ましょう。
ただし、痛みを強く感じたり、永久歯が生えてきているのに乳歯が抜けない場合は、歯科医院を受診しましょう。 - グラグラしている乳歯が気になり、子どもが手で触ってしまったり、みがき残しが多くなったりしがちです。
永久歯が生え始める時期は、むし歯になりやすいため、大人が仕上げみがきを念入りに行ったり、ブクブクうがいをこまめに行ったりして、清潔を保ちましょう。 - 家庭で乳歯が抜けた際に出血があった場合は、清潔なガーゼを丸めて、抜けた歯の周りに当て、しっかりと噛み、圧迫させて出血を止めます。5分程度すると、出血は止まります。5分経っても出血が止まらない場合は、歯科医師に相談しましょう。
その他、心配なことや困ったことがある場合は、自己判断せずに、歯科医師に相談しましょう。
乳歯が抜けるのは、成長の証のひとつです。
お子さんと一緒に大きくなったことを喜びながら、新しく生えてくる歯(永久歯)も大切にしてくださいね。
昔の人は、歯に糸を結んで一気に抜くという人もいますが、歯ぐきを痛めるなど他のトラブルにもなりかねないので、注意しましょう。