2~3歳のおもちゃトラブル 2
素早く止めましょう、叱る必要はありません
2~3歳の子ども同士で遊んでいると、友だちのおもちゃを取ってしまうことがあります。それは、まだ言葉で伝えることや、人の気持ちを考えるのが上手にできないためで、自然な行動です。
- おもちゃを取ろうとする手を瞬時に止めましょう。子どもは素早いですね。大人もパッと素早く対応しましょう。その際、強い口調で叱る必要はありません。「これはダメよ」「これは違うよ」とわかりやすく、シンプルな言葉がけをしましょう。
- 取ってしまったおもちゃは、すぐに取り上げて相手の子どもに返し、その際、親が代わりに謝って、見本となる姿を見せましょう。子どもに無理に謝らせる必要はありません。
- 「欲しかったね」「やりたかったね」と、おもちゃを取った子どもの気持ちに共感し、同じ物あるいは他の物で気持ちをフォローしてあげましょう。子どもにとって「気持ちを分かってもらえた」という体験を重ねることが大事です。
- 「かして」「いいよ」が子どもの気持ちとして出来るようになるのは、5歳くらいからです。ひとつのおもちゃを仲良く使うことが難しい年齢の子どもには、無理に貸し借りをさせず、同じようなおもちゃで遊んだり、他の遊びで気をそらせたりすることが効果的です。
「おもちゃトラブル」シリーズ
- おもちゃトラブル1「遊んでいたおもちゃを取られたら?」
- おもちゃトラブル2「友だちのおもちゃを取ってしまったら」
- おもちゃトラブル3「がまんが難しい子どもにどう向き合う?」