2~3歳のおもちゃトラブル 3
「がまんする」ことも練習が必要です
友だちが遊んでいるおもちゃを何度も取ってしまう…注意されても、言い聞かせても、また同じことをする…困りますね。2~3歳の子どもは、自己中心的です。それは自然な行動で、まだ人の気持ちを考えることが上手にできないため、人のために自分の気持ちをおさえて「がまんする」のが難しいのです。がまんできるようになるのにも、練習が必要です。
- ダメな行動は、はっきりと短い言葉で注意しましょう。長いお説教は逆効果です。
- 注意しても聞かないときには、その場から離れることも必要です。
- 言葉だけでなく、からだ全体で対応しましょう。しっかりと抱きしめて、子どもの気持ちに寄り添います。
- 子どもが落ち着くまで、黙って待ちましょう。子どもは葛藤しており、それはとても大切な時間です。「がまんしなさい」「あなたが悪いのよ」などの声かけは、逆効果なのでやめましょう。
子どもは自分の気持ちをわかってもらえて、受け止めてもらえると、落ち着いてがまんできるようになります。ダメな行動ははっきりと注意しながら、「でも気持ちはわかるよ」と受け止めてあげること、その両方が大事です。繰り返し、丁寧に教えていきましょう。
「おもちゃトラブル」シリーズ
- おもちゃトラブル1「遊んでいたおもちゃを取られたら?」
- おもちゃトラブル2「友だちのおもちゃを取ってしまったら」
- おもちゃトラブル3「がまんが難しい子どもにどう向き合う?」